はじめに

 山形謄写印刷資料館(山形ガリ版資料館)では、96年2月より謄写 印刷関係資料の収集と保存に努めてきました。そして、2年前に待望の常設展示館を山形市内に建設・オープンしました。展示館は約40m²の広さの中に、収蔵点数は延べにして8,000点を超え、草間京平を中心とした美術印刷・戦前(昭和10年前後)のガリ版印刷チラシ・俳優佐藤 慶製作作品・学校や役所関連印刷物・古今の諸機資材など展示物はさまざまです。

 99年1月8日にオープンし、地元を中心として各地の新聞・TV等で盛んに取り上げられた(のべ30回以上)こともあり、口コミ等により北は北海道、南は名古屋からわざわざ来場いただき、今までの総入場者数は500人を超えました。

 99年9月7日の日本経済新聞で全国に紹介された時には、自分や父親が大切にしていた機資材・印刷物、古いものでは曽祖父の使っていた大正期の機材というものまで、全国さまざまな所から連日作品・機資材の寄贈、励ましの手紙が相次ぎ、未だに寄贈品の整理等に嬉しい悲鳴をあげております。

 ガリ版関連の資料館は、滋賀県蒲生町の伝承館・鳥取県の板 祐生出会いの館・岐阜市大東加工資料館と当館の4つのみであり、特に、東日本では、当館が唯一の専門資料館となっております。一度当地へお越しの際は是非お立ち寄り下さい。ただ、常設はしておりますが、入場無料の全くのボランティア事業のため、専門事務局員を置くことができず、事務局運営上、前もって事務局に予約いただいた方にのみ公開しております。

 また、収蔵品の中で特に、印刷物・教則本類が絶対的に不足しております。謄写 印刷物は、そのほとんどが廃棄され、草間京平作品のようなものですら、現存するものがそう多くないのです。これらの印刷物の収集・保存が一番の課題となっております。謄写 印刷資料や、自分で作られた印刷物で御寄贈いただけるものだありましたら、是非御寄贈いただければ幸いです。半永久的に大切に保存させていただきます。

山形謄写 印刷資料館 事務局長 後藤卓也