製本の種類
無線綴じ
糸も針金も使わずに、背の部分を高温の合成のりで綴じ、表紙でくるむ方法です。見返しなどの加工をすると、更に強度が上がります。中綴じ冊子などと比較すると、かさばりにくいためページ数の多い冊子に向いています。
仕上がりサイズ…A6(長辺:148㎜)~A4(長辺:297㎜)
対応ページ…8~200ページ
おすすめの冊子…月刊誌、プログラム、報告書、学校行事など
平綴じ
背の近くを、表側から裏側にかけて針金などで綴じる方法です。ノドいっぱいまで開けないので、綴じしろの分だけスペースが狭くなりますが、頑丈なつくりになります。最も簡易的な綴じ製本で、1ヶ所止め、2ヶ所止めの方法があります。
仕上がりサイズ…B4(長辺:257㎜)、A3(長辺:297mm)、B3(長辺:364mm)
対応ページ…10~100ページ(クロス貼りになります)
おすすめの冊子…テキスト、報告書、小冊子、社内用資料など
中綴じ
週刊誌などによく見られる、表紙と中ページを開いた状態で、背になる部分を針金で綴じる方法です。中綴じは製本の特性上、4ページ単位で増やすことになります。厚紙を使用する際には、スジ加工が必要となります。
仕上がりサイズ…A5(長辺:210㎜)~A4(長辺:297㎜)
対応ページ…8~80ページ(用紙によって異なります)
おすすめの冊子…雑誌、取扱説明書、カタログ、パンフレットなど
上製本(糸かがり綴じ)
背の部分に糸を通して綴じる製本様式です。糊付けのみの無線綴じと比べてかなり丈夫に仕上がります。糸綴じした中身を断裁してから、表紙でくるむ形の製本で、前後に必ず見返しがつきます。一般的なハードカバーの書籍のことをいい、一冊の中にモノクロ、カラーを混在させることも可能です。
仕上がりサイズ…A5(長辺:210㎜)~A4(長辺:297㎜)
対応ページ…30~300ページ(用紙によって異なります)
おすすめの冊子…長期の保存に耐えられるため、ページ数の多い辞典や、写真集、記念誌、論文集に最適。
新聞型(はめこみ製本)
針金や糊を使用せず、二つ折りした用紙を合わせていく製本方法です。中綴じ製本と違い、“4”で割り切れないページ数でも、間にペラ紙を1枚はさむことで対応できます。
ペラ紙をはさむことができるので、申し込み用紙などに利用することができます。
仕上がりサイズ…A5(長辺:210㎜)~新聞サイズ(長辺:297㎜)
対応ページ…6~20ページ
おすすめの冊子…広報紙、新聞、申し込み用紙など