山形市立図書館「小荷駄のみどり出版文化賞」受賞
後 藤 卓 也
昨年出版した「温孔知新」が、山形市関係者が昨年発行した出版物の最高賞である「小荷駄のみどり出版文化賞」を受賞しました。同賞は山形市立図書館図書ボランティア「小荷駄のみどりから」が主催し、第15回を数えております。
授賞式の後「懐かしきガリ版印刷とその魅力」と題して1時間程講演しました。講演会では、俳優佐藤 慶さんとガリ版についてと、かつてガリ版名人であった作家井上ひさしの父修吉についてと、井上修吉とも交流があり山形県南部を中心に活躍した「みちのくの謄写印刷名人」鈴木藤吉・童話作家濱田廣介らとの関係をとりあげ、同時に井上修吉らが制作した作品や、「孔聖」草間京平ら謄写印刷名人たちの多色刷り作品等を見せながら人間業の素晴らしさをお話ししました。
コロナ禍によって昨年春から何一ついい事が無い中で、出張や夜の宴会等が全く無くなったおかげで自由な時間が多く取れ、ジャグラ機関誌連載記事を基にした本を編集発行する事が出来、今日の受賞に至った経緯を述べ、「コロナ禍は決して悪い事ばかりではない。いつかきっと明るい日が必ず来る。」と力説して講演会を終了しました。
最後に、コロナ感染防止のために100人入れる会場で30人限定の講演会になってしまったのは残念でしたが、身に余る栄誉をいただき、今まで応援していただいた皆様に感謝申し上げ、これを励みに今後も頑張っていきたいと思っております。